4月、以前から新聞などで見かけ気になっていた小田原かなごてファームを見学しました。新建(新建築家技術者集団)の企画で、参加したメンバーは建築、まちづくり、農業に関心を寄せる栄養士、環境問題に取り組む市民、自然エネルギーに取り組むNPO法人など多彩でした。
ソーラーシェリングは太陽光を作物を育てる農業と電気を得る二つでシェアすることから名づけられています。太陽光発電というと山すそを覆うメガソーラーをイメージする人も多いでしょう。しかし、小田原かなごてファームは耕作放棄地を借りて、酒米やみかん、野菜を育てながら、畑ごとの分散型ソーラー発電を目指しています。
また、農地から生まれた作物を日本酒やみかんジュース等に加工し、後継者の少ない小田原の農業や地域経済を応援するしくみを作ろうとされています。かなごてファームが経営する農家カフェシエスタでは代表の小山田大和さんから、東日本震災時の放射能汚染に危機感を抱きこの事業を始めたいきさつを聞きました。
農業と自然エネルギーで地域再生をめざす小田原かなごてファーム。これからの実践に期待しています。 (高)